毎月分配型投信:毎月受け取れるしくみと、その中身
ひとことで言うと
毎月決算をして、毎月分配金を出すことをめざす投資信託です。毎月受け取れる安心感がある一方で、分配金の中身を確認することがとても大切な商品です。
しくみ応用
毎月決算をして、毎月分配金を出すことをめざす投資信託です。
毎月決算をして、分配金を出します。分配金の額は、ファンドの方針と運用の状況で決まり、増えたり減ったり、出なかったりすることがあります。
中身は、株、債券、REITなど、ファンドによってさまざまです。
投資先の資産に、金利の高い国の通貨での運用を組み合わせる「通貨選択型」もあります。為替の動きの影響が大きくなるので注意が必要です。
「利回り」に見える数字の中身
「分配金利回り」は、運用でそれだけ増えたという意味ではありません。
「分配金利回り○%」のような数字は、一定期間の分配金を年率に直し、基準価額(ETFなら市場価格)で割ったものが一般的です。どの期間の分配金を使うか、年率への直し方、何で割るかは、表示している会社や資料によって違います。
いずれにしても、「運用でそれだけ増えた」という意味ではありません。
収益を超えて分配していれば、その分だけ基準価額は下がっていきます。運用報告書の「分配原資の内訳」で、分配金のうち、その期間の収益から出た割合を確認できます。
元本払戻金になることも
分配後の基準価額が自分の個別元本を下回ると、分配金が元本の払い戻しになります。
分配後の基準価額が、その時点のあなたの個別元本を下回ると、受け取る分配金の一部または全部が「元本払戻金(特別分配金)」になります。個別元本は、追加で買ったときや過去に元本払戻金を受け取ったときに変わります。
これは、自分が出したお金が戻ってきているということです。自分の分配金の区分は、販売会社の分配金明細や支払通知書などで確認できます。
NISAとカバードコール型
NISAでは買えません。カバードコール型のしくみにも注意が必要です。
毎月分配型の投資信託は、NISAでは買えません(成長投資枠でも対象外です)。NISA以外の口座では、分配金のうち普通分配金には原則として税金がかかるため(元本払戻金は非課税)、複利が効きにくくなります。
毎月分配型の中には、値上がり益の一部を手放す代わりにオプション料を受け取って分配金を増やす「カバードコール型」もあります。相場が大きく上がったときの値上がりは取り込みにくくなる一方で、相場が下がったときの値下がりのリスクは残ります。
トータルリターンで見る
受け取った分配金の合計と今の評価額を足して、買った金額と比べましょう。
分配金が多いかどうかだけでは、資産が増えたかどうかは分かりません。
受け取った分配金の合計と、今の評価額を足して、買った金額と比べてみましょう(トータルリターン)。購入した金融機関の画面や報告書で確認できます。
こんな人向き
- 毎月の受け取りを重視していて、分配金の中身も確認できる人
気をつけたいこと
- 分配金の多さは、運用の成績を表すものではありません
- 分配金が収益を超えていると、基準価額は下がっていきます
- NISAでは買えません

気をつけたいこと